中学生・高校生が聞く!
「スマートシティフェスタ」を体感したら、東京の未来が見えてきた!
2025年10月に3日間の会期で開催された「スマートシティフェスタ」は、東京の未来の街づくりを体感できるイベントです。会場となった西新宿には未来を体感できるデジタルコンテンツが大集結しました。今回は実際にデジタルコンテンツを体験してレポート。東京都が推進している「スマート東京」の取り組みについても話を聞きました。
今回の取材メンバー
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ほだか Hodaka -
まさき Masaki -
こうしん Koshin -
りっせん Rissen -
そうや Souya -
りさ Risa
お話を聞いたのは…?
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内田さん Mr. Uchida
デジタルサービス局
デジタルサービス推進部
訪れたのは…?
スマートシティフェスタ(西新宿)
2022年から西新宿で実施されている、最新のスマートサービスが体験できるイベント。4回目となる2025年は、10月17〜19日に実施。最新のXRやロボット操縦体験、次世代モビリティなどが体験できた。
最新のスマートサービスを体験してみた!
6人の取材メンバーは、イベント2日目に参加。都民広場や東京都庁前の11号街路(都庁通り)、4号街路を巡り、さまざまなスマートサービスを体験しました。
未来のお祭り山車「ツナグルマ」
スマートシティフェスタに合わせ、この日は都庁通りを歩行者専用に開放。そこに登場したのは「ツナグルマ」です。こちらは“伝統×未来のコラボレーション”をテーマにした、地域のお祭りで使われる次世代型の山車(だし)。実際に秋葉原周辺で行われた神田祭で使用された実績があるそうです。人口減少によって山車を引く人が少なくなっても少人数で移動できるように車輪の部分にEVアシスト*を導入。東京・檜原(ひのはら)産の杉が活用されたサステナブルな車体も目をひきました。
*少ない動力で楽に走れるようにしたモーターの補助機能
テクノロジーを通して
「人と地域をつなぐ」発想が素晴らしい!
視覚障害者向け歩行支援アプリ「shikAI」
11号街路の高架下へ行くと、障害者向けのアプリがいくつか紹介されていました。その1つ「shikAI」は、視覚障害者向けのスマホによるナビゲーションシステム。駅構内の点字ブロックに表示したQRコードをスマホカメラで読み取って、移動ルートを導き出し、音声で目的地までナビゲートします。取材メンバーの3人が実際に体験してみました。
実際に目をつむって歩いて、
目的地に迷わず行くことができました!
未来の街をシミュレーション「シン・デジタルツイン」
「シン・デジタルツイン」は、再開発などの新しい街づくりに利用されているサービス。2つのデジタル画面に、対象となる都市や街区の今と未来が高解像度の3Dで表示されます。直感的な操作で街を立体的に見える化して、その中に入り込むとどうなるかをゲーム感覚でシミュレーションすることが可能に。デベロッパー(街を開発する会社)と自治体、地域住民が視覚的に新たな街のイメージを共有し、課題や改善点を活発に議論することができます。
街づくりのシミュレーター
として使えるのがスマート!
音声が即座に字幕表示される「スマートグラス」
都民広場にはさまざまなXR体験ができるブースが集結。「スマートグラス」は美術館などでガイドの話す案内を英語や中国語、韓国語などの言語で字幕化して映しだすもの。サングラスをかけるだけで案内が理解できる便利なウェアラブルサービスです。
話してから翻訳が表示されるまでの時差も短く、想像していたよりもずっと自然でした!
東京のスマートシティ化についてインタビュー
スマートシティフェスタの
ねらいを教えてください!
最新のデジタル技術を体験し、
未来の東京を考えるイベントです。
内田さん: Mr. Uchida: 東京都ではデジタルの力で質の高い生活を送れるよう「スマート東京」という政策に取り組んでいます。スマートシティフェスタはスマート東京の一環として開催しているイベントです。最新のデジタル技術を使ったさまざまな展示があり、「未来の東京ってどんな街になるのだろう?」を体験しながら考えることができます。
今年は体験型のコンテンツをこれまで以上に充実させました。実際にふれてもらうことで未来の東京をより身近に感じられると思います。
本当に未来を体感できるワクワク感があった!
どんな人に来てもらいたいですか?
周辺環境への配慮はどうしていますか?
誰でも気軽に参加して未来の東京を体感してください。
内田さん: Mr. Uchida: 子供から大人まで、誰でも気軽に来て欲しいですね。未来の東京や新しい技術に興味がある人はもちろん、スマートシティについてまだ知らない人にも未来の街を体感しながら、東京のこれからを考える機会にしてほしいですね。中高生の皆さんにとっても、これからの社会や暮らしがどう変わっていくのか体験できるチャンスです。
西新宿はオフィス街なので仕事に影響がでないよう、大音量のイベントは行わず、事前にイベントのことを丁寧に説明して理解を得ています。また、ゴミステーションを設置したり、キッチンカーで出たゴミは自主回収するなどの取り組みも徹底しています。
実際に小学生も参加できる雰囲気。各ブースで実際に触れて試せる工夫があった!
今回出展されているサービスを東京都ではどのようにサポートしていますか?
サービスが軌道に乗るまで資金面で支援を行っています。
内田さん: Mr. Uchida: たとえば先ほど体験いただいた「シン・デジタルツイン」も東京都が支援したサービスの1つです。今後、10年から15年をかけて西新宿の空間再編計画があります。画面の右と左を現在と開発後でシミュレーションして見比べるのに利用されています。ほかにも東京都では企業や大学と協力して新しいスマートサービスの開発や実用化をサポートしています。障害者向けのサービスなどは利用者が少ないので採算を取るのがむずかしいですが、軌道に乗るまでは資金面で支援を行う必要があります。
最新の技術は
「人の困りごとを解決する力」があるね!
スマートシティフェスタに出展されたもので実用化されたものはありますか?
シン・デジタルツイン、自動配送ロボットなど盛り沢山です。
内田さん: Mr. Uchida: 実用化されているものはたくさんあります。西新宿で生まれて実用化されているものでいうと、再開発の検討で利用されている「シン・デジタルツイン」や、病院などで利用されている「自動配送ロボット」があります。新宿駅西口にある「NEUU」では、イベントに出展されたような最新のXRコンテンツが体験できます。
スマートシティフェスタ2025出展物の一例
- 空飛ぶクルマVR飛行
- 次世代ハンズフリー車いす
「Feeling」 - 恐竜型ロボットライド
「メックティラノス」 - XRバーチャル立体迷路
- 立ち乗りロボット
「Segway」 - ソファ型モビリティ
「poimo」 - AR砂場アソビ
「SAND PARTY!」
東京都っておもしろい!
ワクワクできる未来はすぐそこにある!!
「スマート東京」が目指す、便利で安心な街づくり
東京都のスマートシティの取り組みはどのように進められていますか?
5つの先行実施エリアを選定して推進中です。
内田さん: Mr. Uchida: スマート東京は先行実施エリアを選定し、実現を目指しています。先行実施エリアは、西新宿、都心部(大手町・丸の内・有楽町)、ベイエリア(竹芝など)、南大沢、島しょ地域の5つのエリアです。それぞれオフィス街、住宅地などの地域特性を活かしながらスマートシティの取り組みを進めています。
住宅地や島しょ地域のことも考えられているのがポイントですね!
私たちが社会人になる5〜10年後、スマートシティで東京の街はどのようになっていますか?
いまより便利で安心な街になっているはずです。
内田さん: Mr. Uchida: いまよりもっとスマートに便利になっているはずです。たとえば、「東京都公式アプリ」で行政の手続きがスマホで簡単にできるようになるでしょう。街に出ると、自動運転の車や空飛ぶ乗り物が走っているかもしれません。オフィス街にはエネルギーを無駄なく使う建物が増えて環境にやさしい街になっていると思います。万一、災害が起きた時はAIやドローンがすぐに情報や物資を届けてくれるでしょう。
東京都では「2050東京戦略」の計画を立てて、25年後の未来の姿を描いています。皆さんが社会人として活躍する頃は、いまよりも便利で安心な東京になっていると思います。
ダイバーシティの街づくりがすごい!未来の東京がどうなるのか楽しみ!!
クイズに挑戦 !!
クイズで楽しく振り返ろう!
Q.東京都の行政手続きがスマホで簡単にできるアプリの名前は?
*答えは記事の最後に掲載。記事の中にも答えがあるよ!
中高生が期待する未来の「スマート東京」ってどんなもの?
ほだか Hodaka
テクノロジーと
りさ Risa
後世に負担のない
こうしん Koshin
便利さ以上に
今後、どんな東京になっていることを期待するかを聞いたところ、「機械だけでなく、人とのつながりも大切にできるスマートシティが理想です」(ほだか)、「現代では地球温暖化の問題が叫ばれています。未来に負担のない環境にするために、電力消費量の少ないビルなどエコフレンドリーな建物がある街づくりをしてほしい」(りさ)、「最新技術で便利になることも大事ですが、それ以上に気持ちが明るくなるような“安心して過ごせる街”であることが大切だと思います」(こうしん)と、便利さよりも安心で温かみのある街づくりに期待する声が。未来の東京が、誰にとっても明るく前向きに過ごせる街になるといいですね!
- クイズの答え:
- B. 東京都公式アプリ