中学生・高校生が聞く!
東京の魅力を伝える、観光のスペシャリストを直撃!
Part.2 スタッフ全員が着物で対応! 新宿に降り立った観光客のスタート地点、
東京観光情報センター バスタ新宿
東京観光情報センター
Part.1の都庁にある東京観光情報センターに続き、今回訪れたのはバスタ新宿にある東京観光情報センター。こちらにはどんな人が訪れているの?都庁のセンターと違いはあるのかな?いろいろな疑問に答えていただきました!
今回の取材メンバー
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たかけん Takaken -
しずな Shizuna
お話を聞いたのは…?
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酒井理恵さん Ms. Sakai
バスタ新宿マネージャー -
ソン・ミナさん Ms. Son
韓国語担当
訪れたのは…?
東京観光情報センター バスタ新宿
空港や日本各地からの高速バスが到着する場所であり、また観光地に向かうバスのスタート地点でもあるバスタ新宿。3階の到着ロビーにある東京観光情報センター バスタ新宿は朝6時半からオープンしており、バスで新宿に降り立った人々の観光のスタート地点になっている。日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応。コンシェルジュは全員着物姿で利用者の皆さんをお迎えしている。
バスで新宿に降り立つたくさんの観光客を着物姿でお迎え
早速ですけど、皆さん着物なんですね!
今でこそほめていただけますが、最初の頃は大変でした(笑)。
酒井さん: Ms. Sakai: このバスタ新宿の東京観光情報センターが2016年にオープンしたときから、コンシェルジュは全員着物で利用者さまをお迎えしています。今でこそみんなきれいに着られるようになって、日本人の利用者さまにもほめていただけるんですが、最初の頃は上手に着られなくて、利用者さまに直されてしまったことも…。これではいけないと、着付けの講習会などを行い、新しく入ったスタッフにはしっかりと着方を教えられるようになりました。外国人の方はもちろん、日本人の利用者さまにも喜んでいただけており、一緒に写真を撮ろうと言われることもよくあります。
朝6時半からオープンしてるんですね?
朝早くから夜遅くまで、バスで到着される方が困らないよう、長時間オープンしています。
酒井さん: Ms. Sakai: この東京観光情報センターがあるのは、バスタ新宿の3階、到着ロビーです。朝早くから夜遅くまで空港からのリムジンバスや高速バスが到着するので、バスで新宿を訪れる観光客の皆さまが困らないよう、朝6時半からオープンしています。
観光案内所には珍しい広いスペース、高齢者や障害をお持ちの方が観光を楽しむためのアクセシブル・ツーリズム専用カウンターも完備。
こちらの東京観光情報センターの特長を教えてください。
観光案内所としてはかなり広く、椅子に座ってご相談いただけます。アクセシブル・ツーリズム専用カウンターがあるのもこちらの特長です。
酒井さん: Ms. Sakai: ご覧になっていただくとわかるとおり、観光案内所としてはかなり広いスペースになっています。これも珍しいんですが、カウンターには椅子があって、座ってご相談いただけるようになっています。コンシェルジュがいるカウンターの内側が一段低くなっていて、座っている利用者さまとコンシェルジュの目線がだいたい同じくらいになるようになっています。もう1つ特長的なのはアクセシブル・ツーリズム専用カウンターです。高齢者や障害者など、移動やコミュニケーションに困難を抱える方に対応しています。入り口のところにも「筆談対応いたします」と書いたポスターを貼っています。椅子は他の椅子よりも座りやすい、立ち上がりやすい椅子です。スタッフは簡単な手話の練習を1日1回するようにしています。「こんにちは」「少々お待ちください」「ありがとうございました」この3つだけなんですが、なかなかとっさに出てこなくて(笑)。なんとか時間をかけて私たちが頑張っている姿を見ると、利用者さまも手話で返してくださったりするんです。
国籍、年齢問わず、多くの人が楽しめるスペースがいっぱい!
パンフレット以外にもいろいろなコーナーがありますね。
顔はめパネル、文化体験、東京の水道水が飲めるウォーターサーバー、3Dマップなど、国内外、老若男女問わずいろいろな方に楽しんでもらえるよう、工夫をしています。
酒井さん: Ms. Sakai: このお相撲さんのパネル、お子さんや外国人の方はもちろんですが、日本人の大人の方にも人気があります。お父さんが顔を出して、お子さんが写真を撮っている、という姿もよく見かけます(笑)。このウォーターサーバーは、東京の水道水は安全でおいしい、ということを知っていただくために設置しています。ペットボトルなどの容器はご自身でご用意いただきますが、水自体は無料です。また、文化体験コーナーとして、書道体験、折り紙体験、けん玉体験を10日ずつ順番に行っています。今は書道体験です。これはくり返し書くことのできる「水書道」で、写真を撮っていただいて、その写真をお持ち帰りいただいています。特にけん玉体験が人気で、夢中になっていらっしゃる方もよくお見かけします(笑)。こちらは3Dマップ。東京がどれくらい広くて、都心がこれくらい低くなっている、ということが一目でわかるようになっています。
僕、この3Dマップ大好きなんですよ!このあたりが武蔵野台地…、ああ、本当に都心って低くなってるんですね。
都庁にもあったと思いますが、こちらでもやっぱりスタンプは大人気です。
酒井さん: Ms. Sakai: スタンプ帳をお持ちの方が、外国の方はもちろん日本人の若い方にもすごく増えています。入っていらして、まず「スタンプどこですか?」と聞かれる方も。スタンプ集めに回られる方も多いので、スタッフがこの周辺でスタンプが押せる場所を調べて、リストにしたものを貼りました。とてもご好評をいただいています。
多いときには1日1,500人が訪れる、東京観光情報センター バスタ新宿
1日あたりの利用者はどれくらいですか?
外国人と日本人の割合も教えてください。
春が一番多くて、マックスで1,500人くらい。以前は半々くらいでしたが、今は外国人の方(かた)が多いです。
酒井さん: Ms. Sakai: 季節によっても変わるんですが、一番多いのが春で1,500人くらいいらっしゃることもあります。年間を通してだと700人から1,000人というところでしょうか。外国人と日本人の割合は、以前は半々だったんですが、現在は7:3で外国人の方が多くなっています。唯一お子さんが夏休みの8月だけはやや日本人の方が多くなりますね。
春が多いのは気候がいいからですか?
桜です。日本で桜を見たいという方が本当にたくさんいらっしゃるんです。
あー、桜!なるほど!
どのような相談内容が多いのでしょうか?
ダントツで富士山に関するご相談です!
酒井さん: Ms. Sakai: バスタ新宿からは河口湖駅行きのバスが出ているので、富士山を見たい、というご相談が圧倒的に多いんです。東京都の観光案内所ではあるんですが、河口湖に行くお問い合わせが桁違いで多い状況です。バスを降りたらどこに行けばいいのか、良いビュースポットはどこかなどのお問い合わせはもちろん、「今日これから行くんですけど、見えますか」「明日行くんですけど、見えますか」などのお問い合わせもあります。こちらでは富士山のライブカメラや関係サイトを利用者さまと一緒に見ながらご案内をしています。これはバスタ新宿ならではの特長だと思います。
富士山以外ではどのような相談がありますか?
日本人と外国人での違いはありますか?
共通して多いのはやはり観光案内です。
バスタ新宿では、都内だけでなく日本全国のパンフレットを揃えています。
酒井さん: Ms. Sakai: 日本人、外国人に共通して多いのは、やはり観光地についてのご相談です。これもバスタ新宿特有だと思いますが、バスタ新宿からは各地への高速バスが出ているので、都内の観光スポットだけでなく、全国の観光地についてご相談いただくことも多いです。そのため、こちらでは日本全国のパンフレットをご用意しています。あとは、到着時にここからホテルまでのアクセス方法を聞かれる方も多いですね。また、おもしろいところだと、早朝に高速バスで新宿に着いた日本人の利用者さまから、どこでシャワーを浴びられますか、とご相談いただくこともあります。外国人の方だと、アジア系の方は短期滞在の方が比較的多いので、ある程度プランを立てていらっしゃるんですが、欧米系の方やインドの方など長期滞在の方の中にはノープランでいらっしゃる方もいます。そうした方には興味のある分野をこちらからどんどんご紹介していきます。まずは浅草やスカイツリーなどオーソドックスなところをご紹介し、次に体験型の施設などを紹介します。お子さんがご一緒かどうか、その日の天気などによってもご紹介する場所は変わります。最近外国人の方に人気があるのが、スクランブル交差点が見下ろせる場所。たくさんの人がぶつからずに行き交っている様子が、外国の方にはとても不思議に見えるようです。
利用者の方に対応するときに、心がけているのはどんなことですか?
私たちにとっては何度も受けている質問でも、利用者さまにとっては1回きりの質問。1回1回をパーフェクトにできるよう、心がけています。
酒井さん: Ms. Sakai: 私たちの頭の中には地図があって、あそこに行くにはああ行って、こう行ってとわかってますが、利用者さまは違います。アクセスをご案内するときには、最初は基本的に、相手は自分がどこに立っているかわからない、ということを前提にお話を始めるようにしています。地図と写真を見せながら、「あそこ」「あっち」などのあいまいな言葉は使わずに、目印などを示しながら明確な言葉を使ってご案内するようにしています。たくさんの利用者さまに対応していると、1日に同じ質問を何度も受けることもありますが、利用者さまにとっては初めての質問であり、1回限りの質問です。1回1回をパーフェクトにできるよう心がけています。あとは利用者さまの年齢によって、声の大きさや速さ、書いてお見せするときの字の大きさなどにも気を付けています。
日々の業務でやりがいを感じるのは
どんなときですか?
やっぱり利用者さまから「ありがとう」と言っていただいたときですね。
酒井さん: Ms. Sakai: こちらでご案内をして観光地に向かわれ、帰りにお礼を言いに寄ってくださる方もいらっしゃるんです。たぶん私だけでなく、スタッフ全員の喜びになっていると思います!
韓国語担当のコンシェルジュに聞いてみた!
私は韓国人で2年前に日本に来ました。
ソンさん: Ms. Son: 日本語はアニメを見て興味を持ち、それから独学で勉強しました。日本語には敬語の種類がたくさんあるので、日本人の利用者さまに対応するときには、失礼にならないよう気を付けています。また、韓国はハングル文字なので、漢字の読み方もわからないものがあります。よく使う漢字は確実に覚えるよう、ふだんから努力しています。韓国人の方に観光スポットをご案内するとき、場所柄、新宿周辺をご案内することが多いんですが、私がよくお勧めするのが都庁の展望室と新宿御苑です。都庁の展望室は無料な上、本当に眺めがすばらしいですし、新宿御苑は都心にあるとは思えないくらい自然豊かな場所です。新宿御苑は私自身お気に入りの場所で、実は年間パスも持ってるんです!着物の着付けは最初は難しく時間がかかりましたが、今はぱっと着替えられるようになりました。利用者さまからもほめていただくことが多く、着物を着て働けることもとてもうれしいです。
クイズに挑戦 !!
クイズで楽しく振り返ろう!
Q.東京観光情報センター バスタ新宿で、一番多い相談内容は?
*答えは記事の最後に掲載。
取材を終えて
たかけん Takaken
最近、オーバーツーリズムという問題が話題に上がるほど、たくさんの外国人の方が日本に来てくださっている。
そこで求められるのは、多様な人々に日本の文化を伝え、日本に好印象を抱いてもらうことだろう。
そういう意味でバスタ新宿の東京観光情報センターは完璧に近いと思った。
バスで新宿に降り立ち、これから日本での旅をしようとしているすべての人が日本の美しさに触れられることを願い、それを可能にするであろう施設とサービスだと感じた。
また、着物で接客されていることも、日本文化を伝えられるのはもちろん、観光客にとっては旅行がより思い出深いものになることだろう。
韓国の方がアニメをきっかけに日本語を学び、コンシェルジュをされていた。
オタクの端くれとしては大変喜ばしいことであり、また、日本の魅力に感化された方が今度は日本の魅力を伝える側になっているという形がとても美しく見えた。
そして今回取材に伺って驚いたのはコンシェルジュの方の対応力だ。
無計画で日本に来るという人がいるというのも驚いたが、そういった人の観光計画も作成されているということが特に衝撃だった。
しずな Shizuna
アクセスや観光施設、日本各地の名所など、さまざまな方のニーズに寄り添う提案をしてもらえる施設だと感じました。
特に印象に残ったのが富士山の天気予報です。
せっかく富士山に訪れたのに天候の影響できれいに見ることができないという課題を解決していてすばらしいサービスだと思いました!
みなさん着物を着用していて、海外の方からも評判がよくほめられるというお話も伺いました。
自分が海外からの旅行者だったら、着物を見ただけで日本にきたぞ! という感覚に一気になれると思います。
また、入り口を入った瞬間、施設内がとてもきれいで驚きました。
文化の違うたくさんの人が訪れる中でもきれいに保たれているのは、日本の特長でもありスタッフの皆さんの熱意が伝わってくる部分でもありました。
顔はめパネルや東京の水のウォーターサーバー、書道体験、スタンプ集めなど、文化の違いがあっても楽しめる工夫が散りばめられていました。
実際に取材をしていたときも、ずっと楽しかったです!
日本の観光情報だけでなく、文化の情報まで取り入れることができる、とても魅力的で充実している観光情報センターでした!
- クイズの答え:
- A. 富士山に関する相談