中学生・高校生が聞く!
東京の台所、豊洲市場ってどうなってるの?
Part.2 豊洲市場で開かれている「夢市楽座」って何?
Part.2 豊洲市場で開かれている
豊洲市場の中を見学し、仲卸業者さんにお話を伺ったPart.1。続いて向かったのは水産仲卸売場棟4階の「魚がし横丁」エリアにある「夢市楽座(ゆめいちらくざ)」。楽市楽座なら授業で習ったけど、夢市楽座って?何を目的に、何をしている場所なのか、じっくり取材してきました!
今回の取材メンバー
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りさ Risa -
オイヤン Oiyan -
なつき Natsuki
お話を聞いたのは…?
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山中雅人さん Mr. Yamanaka
東京魚市場卸協同組合
訪れたのは…?
東京都中央卸売市場豊洲市場
2018年に開場した豊洲市場。魚介類やその加工品などの水産物と、果物や野菜などの青果物を取り扱っている。閉鎖型施設の特長を活かし、商品の特性にあったエリアごとの適温管理や、外気や虫、ホコリの流入対策など、徹底した衛生管理が行われている。
被災地を魚のプロの立場から応援!
夢市楽座はどのような場所なのでしょうか?
被災地の復興支援の一環として設置している店舗です。
山中さん: Mr. Yamanaka: 皆さんがまだ小さかった、生まれたばかりかな?2011年3月11日に東日本大震災が起こりました。そのとき三陸・常磐地方の3県、岩手県、宮城県、福島県がとても大きな被害を被ったんです。さらに、これはまだ記憶に新しいと思いますが、2024年1月1日、能登半島地震が起きました。このときには石川県が大きな被害を受け、まだ復興している最中です。この夢市楽座ではその4県、岩手県、宮城県、福島県、石川県で獲れる魚や特産品を販売したり、各県の魅力を発信するための展示を行っています。
夢市楽座は、いつからどのような経緯で始まったんですか?
始まったのは2023年7月、市場の活性化を目的に始まりました。
山中さん: Mr. Yamanaka: ここは空き店舗だったんですが、私たち東京魚市場卸協同組合が、市場を活性化するために何かここを使ってできないだろうか、と考え始めたところから始まりました。当時すでに東日本大震災から12年が経っていましたが、三陸・常磐の被災3県の状況が震災前の状態に完全に戻ったかと言えば、実はそうではありません。まずはその3県を応援しようと、3県で獲れた魚や特産物の販売と、各県の魅力をアピールするための展示を始めました。2年目の1月に能登半島地震が起こり、2024年からはここに石川県が加わりました。現在はさらにもう1つテーマを加え、未利用魚、低利用魚の紹介と販売を行っています。
未利用魚、低利用魚を紹介し、食育にも貢献したい。
未利用魚、低利用魚って聞いたことありますか?
ありません。
未利用魚、低利用魚は漁で獲れても、一般の方の食卓に上らず、値が付かなかったり廃棄されてしまっている魚のことです。おいしいものもたくさんあるんですよ。
山中さん: Mr. Yamanaka: こうした市場で取り取り引きされている魚以外に、実は漁では小さすぎたり、見ばえが良くなかったりと、市場価値の無い魚が一緒に網にかかってたくさん獲れているんです。地元では食べられているんですが、市場価値が無く流通しないため、年間100万トンものそうした魚が捨てられていると言われています。ですが、その中にはおいしいものもたくさんあるんです。3年目の2025年からはそうした未利用魚、低利用魚を皆さんに知ってもらい、少しでも廃棄される量を減らそうと、紹介と販売を行っています。また、こうした活動が食育にもつながるのではないかと考えています。
ここにある商品はどのように集まってくるんですか?産地直送?それともせり?
私たちプロの目利きがその日の朝取り引きした、新鮮なものが並んでいます!
山中さん: Mr. Yamanaka: ここに並べてある刺身や鮮魚は、その日の朝、プロの目利きと呼ばれる私たち仲卸が取り引きしたものを、市場の中で加工しパックにして並べています。普通スーパーなどで売っているものは市場に届いてから1日遅れ、2日遅れのDAY1、DAY2と呼ばれるものですが、ここはその日に届いたDAY0の新鮮な品物です。プロが選んだ鮮度バツグンの魚を並べることで、各県で獲れるおいしい魚の魅力をよりアピールできるのではないかと思っています。鮮魚以外の特産品などは産地から直送されてくるものもあります。これも私たちが選りすぐったお勧めの商品ばかりです。
夢市楽座はいつ開かれてるんですか?
基本的には毎月第1第3などの奇数週の土曜日に開催しています。その他の日でもPRブースはパネル展示などを行っているので、公式SNSなどをチェックしてみてくださいね。
夢市楽座のアピールポイントを教えてください。
日本で一番大きい豊洲市場でやるということ、私たち市場の関係者がやっていることに意味があると思っています。
山中さん: Mr. Yamanaka: まず、全国で一番規模の大きいこの豊洲市場でやるということに意味があると思っています。そこで働いている私たちには、皆さんに魚を知ってもらうこと、食育を行うこと、海洋環境に目を向けること、そして被災地支援にも責任があると思うんです。もちろん私たちは商売人ですが、「豊洲市場で商売をさせてもらってるんだから、魚を守るため、海を守るために何か行動を起こそうじゃないか」という考えが、この夢市楽座の根元にあります。私たち魚のプロ集団が強力に発信することで、説得力のある発信ができるのではないか、またそのことによってさらに豊洲市場も活性化していくのではないかと考えています。販売や展示以外に、被災地へのメッセージコーナーや魚拓体験のようなワークショップも開催しています。
ここは能登半島地震の被災地にメッセージを届けるコーナーです。良かったら皆さんも書いていただけませんか?
書きます!
こちらは東京海洋大学の学生さんたちがボランティアで開催してくれている魚拓体験のワークショップです。誰かチャレンジしてみますか?
魚拓とは? 魚に墨や絵の具などを塗って紙に押し付け、魚の姿形を写しとるもの。
やってみたいです!
夢市楽座にお買い物に来る方に向けて、
一言メッセージをお願いします。
買って、食べて、日本の海を応援してください!
クイズに挑戦 !!
クイズで楽しく振り返ろう!
Q.未利用魚・低利用魚ってどんな魚?
*答えは記事の最後に掲載。記事の中にも答えがあるよ!
取材を終えて
りさ Risa
夢市楽座についての取材を行う中で、とても画期的なアイデアだと感じました。
とても有名な豊洲市場は知名度がある分、責任も大きいということをインタビューで伺い、発信力の大きい豊洲市場が被災地の支援に繋がる夢市楽座を行っているということ自体が魅力だと思いました。
オイヤン Oiyan
未利用魚の中には知らない魚がたくさんありました。
そうした魚が100万トンも捨てられていると聞き、僕たちがこうした魚を知って、食べることで、少しでも捨てる量が減らせるのであれば、みんなに伝えたいと思いました。
本物の魚を使っての魚拓体験もおもしろかったです。
なつき Natsuki
震災による被害がまだまだ続いているのにも関わらず、人々の関心は、時の経過とともに少しずつ減っていきます。
まだ苦しんでいる人がいるのに、そこから目を背けるのもまちがっていると思います。
一時的な支援では復興が難しい被災地でも、経済の流れを作るのをお手伝いすることで、長期的な目で見ると大きな効果が生まれてくる。
夢市楽座は、人々の関心を取り戻そうとがんばっていて、本当に素敵な活動だと思いました。
- クイズの答え:
- C. 小さすぎたり見ばえが良くなかったりして市場価値の無い魚
AI英会話コンテンツでも、「豊洲市場」の紹介がありますのでチャレンジしてみてくださいね!
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